ファクタリングのメリットやデメリットを正しく理解

ファクタリング自体は欧米では歴史のある取引形態で、海を越えて商品が行き来する貿易などの際の安全で確実な決済方法として発展し、現在では主要な現金を確保する手段として定着しています。しかし日本国内に紹介されたのでは1970年代で、利用実績が急速に伸ばしているのはここ10年ほどのことなのであまり認知されていません。そのためまだまだファクタリングのメリットやデメリットなどは知られていないのが現実です。それではファクタリングを利用することによるメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

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まずファクタリングのメリットとして支払い期日の到来する前のタイミングで売掛金を現金化することが挙げられます。支払期日までの期間のことを支払いサイト、とよびますが中小企業にとっては運転資金の枯渇につながりかねないので法律でも独占禁止法などで長期の支払いサイトは規制されています。しかし現実の力関係のもとではいまでに支払いサイトが数ヶ月以上の取引はめずらしくありません。支払期日を気にすることなく、キャッシュを手に出来るファクタリングはキャッシュフローを改善してくれる点でおおきなメリットです。

また財務状況を悪化させない点もメリットといえます。ファクタリングは融資ではないので、利用しても負債が増加するわけではなく、売掛金という資産が減少するだけです。現状以上に財務状況を悪化させない点でもファクタリングはメリットを発揮します。

現金を確保するには金融機関の融資を得る方法がありますが、審査を通過しないと融資は実行されません。金融機関の審査では申込み企業の経営状態や財務状況・事業の将来性などが厳密に審査されます。これに対してファクタリングでは売掛債権の信用性が審査では重視されるので、申込み企業が融資を受けられないような状況でも審査を通過することが十分可能なのもメリットです。

他方でデメリットもあります。ファクタリング会社の収益は、現金化するときの手数料です。手数料は債権額や業種・債権の属性などに応じて、5-20%程度の幅で設定されています。リスクが高い債権と判断されれば高額の手数料を請求される可能性があり、結果的に正味の現金が目減りすることがあるのはデメリットです。また手数料を抑えるには3社間取引を利用する選択肢があります。しかしその場合は取引先にファクタリングを利用している事実が明らかになるのも、デメリットといえます。

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